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Ken's Caf'e

気ままにAdaltyなことを綴りたくて……
 窓から見える景色
 2008年05月06日 (火) 18:14:32

背中にシャワーの音が聞こえる
シャワーの音の狭間に
彼の鼻歌が聞こえる。

高速のインターチェンジ近くの
ラブホテルの窓から見えるのはまさに新緑の世界。
何れもこれも綺麗な
まるで絵に書いたような鮮やかな新緑から
濃い深緑へとグラデーションが美しく流れてる。
時折少し強めの風に吹かれて
緑の波が畝ってる。

さっき通ってきたばかりの国道と
インターからでてきた車が合流するあたりが
何キロか先まで渋滞しているようだ。

彼と入れ代わりに
まもなく彼女もシャワーを浴びる。
そして大きなベッドで彼に抱かれる。
でも…彼女はもう決めていた。
これで最後にしようと
此処を出たら
二度と彼と逢う事も無いだろうと。
それまでは
彼に身を任せ乱れよう
その時がおとづれるまで。

ラブホテル入る間ではそんな事はつゆも考えていなかった。
彼の携帯のストラップを見るまでは。
「あら…かわいいストラップね」
「うん」
「ピンクパンサーね」
「よくわかるね…手作りなんだ」
彼の頬が弛んだ。
「あらあ…ねえ~誰の手作りなのよ~」とからかう彼女。
「娘がね…」
「え?」
「娘が…僕の誕生日プレゼントにって」
「………」
「一生懸命作ってくれたんだ…かわいくってさ」
いままで見た事も無いようなくらい愛想を崩してた。
「そう…なんだ…よかったね」
「うん」
「…………」

シャワーの音が止んで彼がバスローブ姿で出てきた。
「ふぅ…サッパリした。君も入れば」
「ええ…」
彼女はテーブルの上の彼の携帯についてる
ピンクのビーズでつくったストラップを触った。
「ピンク…パンサーか…」
「え?何か言ったかい?」
「ううん…なんでもない…じゃあ浴びてくるね」
「ああ…ゆっくりでいいよ…丹念に…アソコの隅々まで洗っておいで」
「も~厭らしいんだから~ばか…ふふ」
そういいながら脱衣所に入った。
脱衣所でハダカになって鏡を見た。
とても酷い顔の自分がいると思った。
シャワールームにはいり
水洗をゆっくりあける
温度を調整して全身にシャワーを浴びた。

彼は枕の下にコンドームを忍ばせ
自分の逸物を掴むと軽くしごきながら
徐々に大きくしていた。
窓のから見える景色に一瞥すると
「よい!」と言ってしごいてた逸物をブリーフの中にしまった。
携帯が鳴った。
「あ…まみちゃん?…うんパパ…うんうん…わかった…うんお仕事終わったら
まっすぐ帰るからね…うん…いちごの?わかったママにはナイショだよ…じゃあね」
電話を切って時計を見た。
そしてシャワールームから出てくる彼女を待った。

彼女はシャワーの中で泣いていた。
泡沫が背中を
激しく叩いてる。
涙を…涙を洗い飛ばしてた。
ひとしきり泣いて
丹念に…アソコの隅々を洗いだした。
シャワーを終えると
脱衣所にもどり隅々の水滴を拭き取りバスローブを羽織った。
髪をブラッシングして軽くメイクをした。
もう一度
鏡のなかの自分を見ていたが
脱衣所を出た。

そしてベッドにちかづくと煙草をくゆらす背中の彼に言った。
「お・ま・た」

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  Title...  b y Ken
成る程。
2008.05.09 (01:32) * URL [EDIT]

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