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 Ken's Bar v.920「Ogajhoの戯言」
 2009年09月21日 (月) 08:53:41

木曜日のKen's Bar
客はひとりだった。
男鹿譲二。
通称Ogajhoは近くの広告代理店の常務をしている。
通常はバリバリの鬼の営業マンとして部下にも恐れられているが
酒が入ると単なる酔っ払いに変わる。
まあ…
えてして男はそんなものだ。

kcf090921ksb_01.jpg

呂律のまわらなくなってきたOgajhoが言う。
「ねえ。マスター」
「なんでしょう?」
「うちの会社の女の子…」
「え?」
「営業の高梁知ってますよね?」目が笑ってる。
「高梁…ああ…美子さんですね^^」
「そうそう!美子!みこちゃん!」
「素敵な方ですよね。」
「仕事もできるんだよ…みこちゃん…」そう言いながら虚空を見つめる。
既に冷酒を4杯も飲んでいる。
けっこう出来上がってる感じだ。

「あ!そうじゃないよ!マスター!」
「え?どうしたんです。」
「美子…どう思う?」
「どう…って…素敵な…」
「素敵はわかってるよ…そうじゃなくって」
「そうじゃなくって?」
「ソソる女に見えないか?」
「え…」
「ヤリたい女だと思わない?マスター」
「いいんですかあ…上司がそんなこと言って。」
確かにOgajhoが高梁を溺愛してるのはわかってた。
しかし、それはある意味師匠が弟子をおもうことと同じなんだと
二人の関係を見てたのでOgajhoの下衆な言葉は僕には意外だった。
まあ…男はみんな…同じってことなのか。

kcf090921ksb_02.jpg

Ogajhoは5杯目に口をつけ
鯵のカルパッチョに手もつけずにことばを続ける。
「でね…マスター」
「はい^^」
「デザイン部に桜野矢と美都という女の子がいるでしょう?」
「ええ…何度か一緒に来られたお二人とも可愛いお嬢さんて感じの素敵な二人ですね。」
「そうそう…みんな可愛い!」
目がでれでれである。

「あ…」
「どうしたの?マスター」
「高梁さんも桜野矢さんも…そして美都さんも背丈がみんな同じくらいですねえ」
「ああ…そういえばそうだ!みんな160cm未満かな…社長の趣味なのか^^女性の背丈はみんな同じくらいだね」
「みんな…かわいらしい。」
「マスターはこの3人のうちで誰とヤリたいって思う?」
泥酔でOgajhoは殆ど正気ではない様子である。
「3人のうちで…ですか?」
「そう…3人のうちで誰とヤリたい?」
「ここはノーコメントにしたいですねえ。」
「べつにいいじゃん!酒の席なんだしぃ。」
「あははは」
「で…マスターは?だれがいいの?」
「どうしても言わせたいんですね^^」
「どうしても言わせたい^^」
「そうですねえ…美都さんはモデルかアイドルのような美人さんでしかも可愛い」
「うむうむ…」
「でも…僕は桜野矢さんのファンですねえ…」
「ファンかあ…うまく逃げたね」
「いやいや…」

その時
若いカップルが入ってきて
奥のカウンターに座った。
僕は二人から注文を聞くと
ハイボールのセットを用意して二人にまかせ
ふたたびOgajhoの元に戻ってきた。
「いいやねえ~若いのは」
「あははは!いいですねえ~」
「ここを出たらホテルへ直行だろうなあ~」
「直行でしょうね」
「マスターも一杯つきあってよ」
「はい…じゃあ…いっぱいだけ。」
大きめの氷を2つグラスに入れて
ジャックダニエルを2フィンガー注いだ。
いわゆるジャッキーだ。
「乾杯!」
「乾杯!」
かち~ん…とグラスが綺麗な音を放つ。

kcf090921ksb_03.jpg

「でさぁ…続きだけど」とOgajho。
「あはは…はいはい。」
「高梁…よくない?」
「素敵ですねえ…」
「3人の中で一番ソソル女じゃねえ?」
たしかに。
高梁美子さんは決して美人ではないけれど
カラダ全体から色気を放っている
そう…抱いてみたいフェロモンをこれでもかと
放っているようなとても妖艶な人だった。
「たしかに…」
「だろ?」
「はい」
「俺がまだ元気な男だったらぜったいヤリたい女なんだ。」
無意識に彼は既に男性機能が不能になっていることを告白してた。

たしかに
女にもいろいろいると思う。
美しすぎて手さえ触れられないような女。
快活で饒舌で卑猥な事も平気にはなせる陽気な女。
見かけは女だけれど性格がまるで男な女。
昼と夜の顔を見事に使い分ける女。
なんだか抱かれる為に生まれてきたような女。

高梁美子は
最後の抱かれる為に生まれてきたような女だ。
いや…無言で男を其の気にさせるような女だ。
「ああ…ヤリてえなあ美子と…いい女だよなあ」そう言いながら彼は
菱形にカウンターについた輪の中に顔をのせた。
そして…軽い寝息が聞こえてきた。

kcf090921ksb_04.jpg

Ogajhoは
たしか…家に帰れば奥さんと娘さん二人の女系家族だった筈。
会社でも女ばかりだ。
仕事では色気のいのじも見せた事がなかったが
酒が入って単なる一人の中年親父になってしまったような。
いや…中年という歳では無い。
既に老人に域にはいってる。

僕はまだ彼ほどではないが
彼の気持もわからないでもない。

しばらくして奥のカップルもかえっていった。
ことのほか甘く酔って寄り添ってるから
まさしくホテルに直行するんだろう。

他に客はいない。
そろそろ店を閉めようか。
それまでOgajhoを寝かせ
後かたずけをした。

時計の針をみつつ
Ogajhoを起した。
ほんのわずかな睡眠で我に帰ったのか
無言のまま片手をあげて店をでていった。

誰がいいだのどの女がいいだの確かに下衆な話だが
ある意味そんな百済ない話を夢中で話すなんて
結局男はいくつになっても子供なのかもしれない。

抱かれる為に生まれてきたような女か…
まあ…
たしかにそれはそれでいいが
僕は…ぜんぜん違うあの子を抱きたいと思った。

kcf090921ksb_05.jpg

店を閉める直前
グラスにジャッキーを注いで
一気にあけた。
外に秋風が吹いて。
なんだかあたたかい温もりと
撓わな乳房が恋しくなってきた。

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